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2006山スキー NO.9  4月19日〜5月1日
ヨーロッパ・アルプス、オート・ルート 第7日目
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4月25日(火・雪のち曇)

今日の行程=プラフリー小屋発5:40−Rouxのコル
      6:40−ディス湖10:40−Cheo
      resのコル10:40−スキー場11:
      00ーブィネット小屋15:30

 早朝、外に出るとテラスに雪が積もっていた。空には星も無かった。長く続いた晴天は終わったか。
 5:30発で三人は用意が出来たが、肝心のフレッドが何処かのガイド?と長々話し込んで待たせる。結局、15分
遅れで出発。ガイドも客を待たせるのか?

 加藤は相変わらず朝食を食べれない。今日は厳しいコースだから、辛いだろう。
 ヘッドランプで小屋の正面のコルを目指す。トレースはしっかり付いているので問題はない。しかし、加藤が早くも
遅れ出す。コルに上るとようやく明るくなる。凍ったディス湖が長々横たわっている。

 ここからディス湖の源まで長いトラバースが始まる。いたるところにカチカチのデブリがあり、それを乗り越えるの
に大変、大変。無理にトラバースをするより、むしろ一度下に滑って上るほうが楽かもと思った。
 下を見ると湖までかなり高度がある。フレッドは一人でドンドン行ってしまう。もし雪崩があり流されたらガイドは客
を救いようがない。
 日本で私たちの場合は、悪い所は確かにバラけて行くが、ある程度行った安全な場所で後続を確認するものだ。
そうすれば問題があっても対応が出来る。
 ガイドのノウハウがどのようなものか知らないが、これでは「安全登山」とは言えない。
 結局、フレッドとは15分くらい離れたが、私がやっと追いつくと、どうも氷河の陰で「大キジ」をやっていたようだ。
まあ、「ウンが良かった」が、、、。

 ここから氷河の左岸を上る。キツイ厳しい上りだ。途中でスイス・アーミーがレースのためのコース整備をしてい
た。挨拶をすると愛想はいい。雪が酷くなる。フレッドは遅れる加藤と悪天候を勘案し、今日のルートを変更する。
 本来は3790mのピン・ダ・ローラ越えをするのだが、Cheoresのコルからピン・ダ・ローラを巻いてブィネット小
屋に上ることにしたと告げる。しかし、何か巻きが多くてちょっと残念な気がした。
 ルート最高峰のピン・ダはどうしても上りたい所だっが、、、。

 ディス湖からシャイロン氷河を上る。このまま上ればディス小屋はすぐ近くだ。
 対岸に渡り右岸の崖の弱点を目指す。崖に50mくらいの垂直な鉄ハシゴが架かっている。
 上から何人か降りて来た。アーミーも何人かいた。

 急な斜面を上りハシゴに取り付く。フレッドが上り降りてきて加藤の荷物を持って再び上る。
 完全に垂直なハシゴでなかなか厳しい。上に立つと向こう側のアローラスキー場から沢山上ってくる。
 雪が降っているのに半そでの輩もいた。

 一旦スキー場に下りて、また長いトラバースが始まる。新雪が積もった急な長いトラバースは神経を使う。
 フレッドが前のほうで何か叫んでいるが、さっぱり分からない。結局、雪崩が危ないから、バラけろと言っていたら
しいが、近くでちゃんと伝えないとまずい。どうも、その辺が今いちだ。

 それでも次第に傾斜も落ち、氷河の内院に入っていく。氷河は末端が必ずこのように急傾斜で苦労する。
 加藤はここからヴィネット小屋まで標高差で650mは「地獄・地獄」だった。
 フレッドと神村は先行する。私は加藤を置いて行く訳にはいかないので、同行する。
 しかし、加藤が歩けない。「疲馬は鞭すい(べんすい・漢字忘れた)を恐れず」で何しても全く動かない。

 とにかく気持ち悪いというので、水でお汁粉を作り飲む。少し良くなったみたい。余りに動かなく、こちらもおかしく
なってしまった。周りは完璧ないい斜面が続く。上からいいスキーで何人か滑ってくる。天気は雲がだいぶ切れ
山々が見えて来た。ここは素晴らしい斜面だ。

 とにかく加藤は動かない。小屋も頭上に見える。少し先に行く。一人のが歩きやすいようだ。ヴィネット小屋は凄
い崖の上にあった。この辺りに小屋はここしかないので、物凄く混んでいる。30分遅れで加藤は到着した。
プラフリー小屋を出てディス湖をトラ
バース
天気は悪い
ガイドのフレッドはどんどん行ってし
まった
山岳レースのコース整備をするスイ
ス軍
すごくフレンドリーだ
ここでカッパを着る
苦しい上りが続く加藤
ヴィネット小屋目指す
上手い人が滑って来た
ガスが広がる
先行するフレッドと神村
天気が良くなってきた
ピン・ダ・ローラの懸垂氷河が凄い
最悪の上りが続く加藤
前は別のパーティー
ピン・ダ・ローラ方面から滑って来る連中
左上にヴィネット小屋が見える
上手い連中がピン・ダ・ローラ方面か

滑って来た
結構、難しい雪なのに、、、
奇麗な氷河を上る
苦しい上りが続く
青空が広がり明日に期待を持たせたが、、、
ヴィネット小屋直下
小屋で飲んだワイン
後日、ツェルマットでも売っていた
割合高級品
ヴィネット小屋のネームプレート
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