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2006山スキー NO.9  4月19日〜5月1日 021
ヨーロッパ・アルプス、オート・ルート 第4日目
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4月22日(土・晴)第4日目

今日の行程=アルジェチェール小屋〜パッソン(Passon)のコル〜ツーア(Tour)氷河〜ツーア(Tour)のコル〜ト
         リエン氷河〜トリエン小屋
      (日本語表記が正確でない部分は原語を表記した)

 昨日小屋には電話があったが、国際電話は掛けさせて貰えなかった。冨士国際の事前の話とは違っていた。
 今日はトリエン小屋までなので出発は8時。朝食はパン・ミルクなどゆっくり摂る。
 小屋前を少し歩いて下り、スキーを履く。カリカリの氷河を10分ほど滑りシール・スキーアイゼンでパッソンのコル
を目指す。まずは、5万分の1地図で20ミリの長い長いトラバースが始まる。(1000m)
 カリカリの斜面で下はアルジェンチール氷河まで一気に落ち、青黒いクレバスがパックり口を開いている。緊張す
る恐ろしいトラバースだった。フレッドはどんどん行ってしますし、何かあったらどうするのか、、、。下から何人かの
スキーヤーが上ってくる。少し気持ちが落ち着く。

 1000mのトラバースを終えコルの取り付きに着く。ここからスキーを背負ってアイゼンで上る。一応、フレッド〜
神村〜後藤〜加藤でザイルを結ぶ。
 ルートは沢山通るらしく、大きなバケツ(踏み跡)があり全く問題はない。上からドイツ組が何人か降りて来た。上
り切ると大きな大きなツーア氷河が広がっていた。日本では経験出来ない壮大な光景である。
 
 シールをつけ少し滑り再び歩きツーアのコルを目指す。オート・ルートは基本的に氷河から氷河を結ぶ「スキーの
山旅」。だから、最後に里に下りる部分以外、大きな滑降はない。私はその辺は了解して来ているが、「滑り派」の
中にはトラバース・歩きが多く不満だったと感想を述べる人もいる。

 天気か良く気温が上り氷河の中は風もなくモーレツに暑い。今回の山は全員の感想だが、山は「風がなく気温が
高い」。日本の海に囲まれた山と大陸の山の違いだろうか。かなり急なツーアのコルを上る。上から何人かカッコ
良く滑って行く。
 グズグズの雪でピッチは上らない。フレッドにスキーアイゼン使用を願うが許可が出ない。最後は壷足で上る。加
藤はフレッドにスキーを持って貰った。
 向こう側にはまたも広大なトリエン氷河が広がり、ここからトリエン小屋を目指す。加藤のスキーが滑らず苦労す
る。途中、少しいい滑りがあった。小屋は小高い丘の上で最後の苦労で這い上がる。ここは素敵で清潔な小屋だ
った。
 ベッドもトイレも真新しく奇麗。電話も気持ち良くOKだった。「おお、いいよ。勝手に使ってくれ」っと言う感じだっ
た。こうも小屋で対応が違うものかと思った。

 今日も時間があるので小屋前のテラスでビアを頂きゆっくりする。午後の日差しがサンサンとテラスに降り注ぐ。
眼前に広大なトリエン氷河が広がる。黒い大きな犬が可愛い。
 あちこちに奇麗なシュプールが刻まれている。正に「アルプス」そのものの光景だった。泊まった小屋ではここが
一番の小屋だった。
アルジェンチール小屋の夜明け
出発
パッソンのコル上り
下からくる
パーティー
コルへの上り
下るドイツ・パーティー
コル
コルから振り返る
ツーア氷河を行く
美しい氷河

ツーア氷河からツーアのコル(正面右のコル)
滑って行くパーティー
来し方を振り返る
コルを仰ぐ
シュプールが一杯
コルからトリエン氷河を滑る
山々は大きく気高い
人物は加藤
余りのスケール
トリエン小屋
スイス国旗がはためく
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