トップページへ   山スキーコーナーへ   
2006山スキー NO.9   030

ヨーロッパ・アルプス、オート・ルート 出発〜第2日目

3日目 4日目 5日目 6日目 7日目 8日目 9日目 10日目  11日目 12日目  報告書1〜3日目

静岡県連40周年記念山行
ヨーロッパ・アルプス オート・ルート(シャモニ〜アローラ)
バァレブランシュ、ブライト・ホルン(ゲレンデ)
日 時 2006年4月19日〜5月1日
参加者 L後藤隆徳(59・裾野麗峰)、加藤秀子(57・裾野麗峰)、神村文男(53・取手山の会)
旅行会社    東京・冨士国際旅行社(市村)
現地取扱会社 アルプス・プランニング・ジャポン(シャモニ・神田)
4月18日(火・晴)

 13:30、会の青山・来生・峯岸の見送りを受け、成田直行バスで沼津北口発。このバス、荷物の運搬がなく快適。
 ちなみに荷物は、ボストンバックが22Kg、ザックが12kg。バックの航空機持込は20kg。1kg増すと1万円のペ
ナルティー。今回はスキー靴が入っているので2kg増はOK。
 成田のホテルには神村が既に入っていた。夕食は空港のレストランで済ませた。早めに就寝。
4月19日(水・晴) 第1日目成田〜チューリッヒ〜シャモニ

 荷物検査で神村のボストンバックが再検査。理由はライターが2ケ入っていたため。大勢の前でバックを開けて、
どこにあるか分からないライターを探すのは大変。
 10:10のスイス航空で出国。何故か幸運にもエコノミーが満席でビジネスクラスで行けた。
 ちなみに自分の意思で変更の場合は15万とのこと。確かにそれだけの価値はあるスパースが確保されている。
1・5倍はある。サービスもかなり差がある。フライトすると間髪をいれずワインがサッと出てきた。

 長いフライトでチューリッヒ空港着。ヨーロッパもいいが、このフライトの長さは耐えられない。天気はいい。地下鉄
で移動し国内線でジュネーブ着。小さなジェットで怖かった。
 ジュネーブに神田が待っていた。神田の車でシャモニに向かう。市村の話では神田が迎えに来るのは珍しいと言
う。客を送った後ではないかとのこと。
 神田の車は高速をブッ飛ばす。フランスは110kmまでOKとのこと。ただ、右側通行なので右側に乗っているとカ
ーブは怖い。ちなみに現地赴任の日本人大学教授が、同じ日に同じ交差点で2回事故を起こした事があるそうだ。
  
 神田から山行の注意が機関銃のように出る。とのかく「軽くしろ」である。神田は15年前にシャモニで会っているが
記憶はあまり無い。
 体格は私より少し小さい感じだが、精悍でやり手の感じ。右親指の爪が潰れていた。(ロックハンマー?)そして手
がひどく汚い。何か職人さんの手みたいだった。
 ちょっと調子が良い感じがやや気になる。実際、後で問題が起ころうとはこの時思ってもみなかった。
 懐かしいシャモニは快晴で迎えてくれた。15年前は何と言っても「テント泊」で、米・味噌・醤油・塩が入った荷物は
ザックだけで30kgあった。今ではとても考えられない。
 
 ホテルは日本生まれの韓国人がオーナー。奥さんはフランス人だが日本語はペラペラ。二階の窓から15年前上
ったモン・ブランがピカピカに光っていた。 
 夕食は「さつき」に行った。店は改装され地下には座敷もあった。刺身定食が20ユーロ。約3000円。私はメニュ
ーに「20.00」って表記されているので、てっきり2000円と勘違いしてしまった。日本酒は1合750円。ちなみにフ
ランスの消費税は二桁とのこと。全体に物は高い。ただ、食料品は免除のものもあるとか。

 時差ボケで、心身ともにスッキりしない。皆に聞いたら同じと言う。明日は待望のブァレブランシュ(白い谷・ミディ〜
モンタンベール)だ。早く寝よう。

4・19  チューリッヒ空港
4月20日(木・晴)第2日目  シャモニ〜バァレブランシュ〜モンタンベール


 シャモニの朝は遅い。深い谷なのでなかなか明るくならない。今日も天気が良い。ホテルで朝食。
 今日はミディ針峰からバァレブランシュ(氷河)を滑りモンタンベールまで行く。ミディは丁度富士山と同じくらいの標
高。バァレブランシュは標高約1800mだから、滑降標高差は2000mある。その間、樹木など一切ない。日本では
経験できない環境である。

 ミディロープウェイ乗り場で今回のガイド、フレッド・オージュと待ち合わせる。神田のスタッフの岡村(30歳くらいの
独身女性)も来てくれた。
 フレッドは170Cm位で70Kg。がっちりした体格で腕は丸太のように太い。フランス・イングリッシュ・イタリア・スペ
イン語を話す。シャモニに住むがシャモニガイド組合には入っていない。
 今回はこちらからフレッドを指名した。労山の「都職山の会」で何回も使い評判良かったたからだ。ただ、私として
は「シャモニガイド組合」に加盟していたほうが良かった。考え方・教育などが違うからだ。また何かあった時、一匹
狼よりバックに組織があるほうが心強い。今回それを確かめなかったのは、ちょっとまずかった。
 
 この日はスキー客が多く、1時間ほど待って1087mのシャモニからロープウェイで一気に上る。とにかくここのケ
ーブルは凄い。最後は直角に上る。展望台で懐かしいモンブランを再確認。
 一応、ザイルをつけ頂上駅から100mほど下り滑降点に着く。凄い人でごった返している。すぐ滑降。フレッドにつ
いて下る。氷河は多くの人の滑降でほとんど「ゲレンデ」で滑降面はカチカチ。いい雪を期待して来たが、ちょっとガ
ッカリ。
 おまけに私は今回太く重いファットスキーから細く軽いシンテシに変えて来たので、滑って滑って、慣れるまで大変
だった。
 その上、以前「時差ボケ」でスッキリしない。フレッドはスイスイ行ってしまうし、疲れることこの上なかった。

 快適な斜面をドンドン滑って行く。氷河の真ん中に立つと回りは円形舞台のようで、モンブラン西面、ツール・ロンド
北壁、ダン・ジュ・ジュアン峰(鮫の牙)、そして15年前縦走した時、上ったプラン針峰など凄い山々が迫る。
 「う〜ん、やっぱり来て良かった!」と思わずにいられない。

 中ほどで懸垂氷河の部分の急斜面を下り、ルカン小屋で休憩と昼食。前回もここで休んだ。このすぐ上にプラン針
峰がある。
 フレッドのみここで昼食を摂る。ジュースにオムレツで2500円くらい。すべてヘリコプターで荷揚げするのでものは
高い。なお、ガイドの昼食代もすべて客が払う。しかし、ビアはきりがないので本人に負担させた。(飲めば10本は
軽い・一本約500円)

 ここからモンタンベールまで快適に飛ばし登山電車でシャモニに帰った。腹も減ったので街中のテラスでビアとサラ
ダを頂いた。ここは安かった。
 ホテルに帰り夕食後、神田のスネルスポーツに行き打ち合わせ。そこで、計画のディス小屋がスキーレースで軍隊
が使用するために使えなくなったことを告げられる。

 しかし、それはこちらには全く関知しないことだ。それは山小屋を全て任されている神田の責任である。レースな
ど、とっくに分かっていたことなのに、「ふざけるな」と言いたくなった。明日朝、神田がホテルに来て最終打ち合わせ
を約束し分かれた。
4・20  シャモニのホテル
      「ポアンティ・イザべラ」

今回のガイド
フレッド・オジュー(40歳)
若いだけに強く速い

ミディ針峰展望台  背景は15年前上ったモン・ブラン

モン・ブラン
バァレブランシュ(白い谷)
滑降点
まずはフレッドが滑る
無理のないサイコーのスキー
加藤姉御と神村さん
ダン・ジュ・ジュアン
ツール・ロンド

モン・ブランのイタリア側
フレッドが撮った写真
ルカン小屋から見た懸垂氷河
ルカン小屋テラス
ここのランチは高い
ルカン小屋の下

この辺りは非常にいい雪だった
下部に流れがあった
モンタンベールから
グランドジョラス
モンタンベール駅
 シャモニでビアを頂く
トップページへ   山スキーコーナーへ   4日目へ