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2006山スキー NO.9  4月19日〜5月1日  032
ヨーロッパ・アルプス、オート・ルート 第5日目
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4月23日(日・晴)

 今日の行程=起床6:00−トリエン小屋発8:00−エキャンディのコルーシャンペ9:30−ブェルビエー
          ロープウェイーモンフォー小屋12:00

 朝、天気がハッキリしなかった。夜、少し雪が降ったようだ。
今日の行程もそれ程長くはない。
 オート・ルートの場合、小屋から小屋を結ぶので、テント泊りと違い時間時間でキッチリ行かない。逆に厳しく長い
行程も当然ある。
 
 簡単な朝食で出発。朝食は基本的に、硬いパン、ジャム、バター、ミルク、ティー(紅茶)。これでは和食に慣れた
体では力が出ない。不慣れな食事は不調の大きな原因だ。
 小屋からトリエン氷河を南に下る。雪は硬い。15分程下ると懸垂氷河が現れ傾斜も急になる。
 懸垂氷河は凄い。今にも崩壊しそうな家くらいの大きな青白いブロックが複雑に折重なっている。そこを縫うよう
に進む。
 懸垂氷河を少し下り右に向かいスキーを脱ぎ、50mほど壷足で上り、エキャンディのコルに上る。
 そこからはシャンペ(村)に向かい大きな谷が広がっていた。谷は硬雪・腐れ雪・ほどよい雪と中々楽しませてくれ
た。それでも下部はサイコーのスキーだった。
 シャンペ(村)に到着。トリエン小屋から標高差1500mを1時間半だった。雪が多く歩くことなく完全に滑れた。

 カフエでミルクを飲み、乗り合いタクシーでブェルビエ(村)に向かう。1000m以下の里はもう春爛漫で、アルプ
(牧草地)には色とりどりの花が満開だった。
 途中、車窓から村の岩壁に大きなハーケンとカラビナのモニュメントが面白かった。「登山村」なのだろうか?
 バスは1時間半ほど走りブェルビエに到着。ここからオート・ルートの第二ステージが始まる。
 通常、オート・ルートのフランスルートは前半・後半に分かれている。いかに広大なオート・ルートも一度も山を下り
ずに、5〜6日も続けるルートは少ない。
 標高820mのここからロープウェイで2733mのLes
Atteles(?)の頂に立つ。ここのロープウェイも、もの凄い高度を稼ぐ。
 
 頂からスキーでゲレンデを少し滑り山に入る。午後のグズグズのトラバースで何か雪崩が恐ろしい。事実、デブリ
がアチコチに出ている。一度はフレッドがシュルンドに落ちて逆さまになってしまった。
 急いで急いで、ゼイゼイハアハアでようやくモンフォー小屋に着く。この小屋はゲレンデの中にある小屋でシャワ
ーも完備する。また、部屋は4人の個室でなかなかいい。小屋で働く人もどこかハッピーな感じで面白い。一人愛嬌
のある女の娘がいて、あちらこちらに笑顔を振りまいていた。
 
 ただ、ここの電話は「スイス・カード」とかがないと掛けれない。これは旅行会社も誰も教えてくれなかった。仕方が
ないのでフレッドにシャモニの神田に電話して貰い、FAXを留守本部に入れて貰った。
 テラスには多くの人が集い、飲み・食い・そして大いに喋っている。こちらの人は本当によく喋る。そしてずっと向
こうにモン・ブランが見えた。マッター・ホルンも見えるそうだが、フレッドは何も言ってなかった。

 夕方、テラスで写真を撮った。全くここの小屋は素晴らしいロケーションだ。
 夜、皆はシャワーを浴びたが、私は以前、ネパールで冷水で頭を洗い40度近い熱を出したので、大事をとって自
粛した。 
エキャンディのコル直下
コルを振り返る
左から神村、フレッド、加藤
コルからシャンペに滑る
神村の滑り
加藤の滑り
だいぶ下に来た
シャンペへの道標
シャンペのレストランで移動
車を待つ
シャンペで会ったシャモニガイド組合のバッジを付けたオジサン
モンフォー小屋に向かう
モンフォー小屋
おいしい昼食
小屋のテラス
スキー場にある小屋で奇麗でサービスも良い
フレッドと加藤
裏山に雪崩のあと
美しい夕焼け
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