等高線 No.81
10周年を迎えて
後藤隆徳
1994年2月、創立した「裾野麗峰山の会(創立から9年まで、ハイパイ
ン・クラブ)」は、この2月で、めでたく創立10周年を迎えました。
10年間は長いようでも短くもありましたが、ここまで続けてこられたの
は、ひとえに県連の同志、東部ブロックの仲間、地域の登山愛好家の皆
様の励まし、援助、声援があったからこそと思います。会を代表してここに
厚く御礼申し上げます。
さて、裾野麗峰の誕生は、1994年当時、静岡県東部ブロックで、労山
の空白地域に労山を結成すべく、各所で登山教室を開催したことに始まり
ます。
裾野・伊東・御殿場・富士などで行いましたが、結果的には裾野と富士に
労山が誕生しました。
私はそれまで三島労山に20年ほど在籍しておりましたが、裾野に労山
が出来るのを契機に心機一転、裾野に移籍し、地域の労山運動発展のた
め邁進してまいりました。現在、会員は70名ほどですが、やはりその地
域、地域に核となる労山を作り発展させることが、会員を拡大させる重要
な要素と考えます。今後、再び御殿場・また修善寺など可能性がある地域
に手を差し伸べられればと思います。
さて、会創設期の10年間の活動の多くは、自己要求を満たす「消費型
活動」だったと思います。これからは、少し余裕が出来た所で、「愛鷹山の
ブナ活力度・結実度観察」「実生からのブナ育成」「伊豆の忘れられた山の
地域研究」「大便(ポイベン)・小便(ポイション)の持ち帰り」「地域登山教
室の開催」など、「循環型活動」に転換していく時期に来ていると考えま
す。今後、全国連盟・県連・会・地域の更なる発展を願う次第です。
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