TOPへ戻る  10周年記念山行へ戻る


    創立10周年記念山行・地域研究                                       古城山
通算山行
bX
報告者
来生博子
年 月 日
2003年3月8日(土) 天気:晴れ
二万五千図
伊東
山  名
東天城山塊・古城山(539.5m)
体力度=3 技術度=2 藪漕=ほとんど無い 道標=全く無い 展望=海が見える
延々と続く防火帯の桜並木
コースとタイム
奥野・落合川9:00―稜線10:00―間ノ山10:30―古城山11:30
−530m峰12:00〜45―奥野13:45
標 高 差
奥野150m〜古城山539.5m=約390m
参 加 者
CL・後藤隆徳(55)、加藤秀子(54)、来生博子(54)

 冷川トンネルを抜けると右に松川湖が現れる。料金所があって女性職員がにこやかに200円
を取る。水瓶に注ぐ落合川に架かる橋の手前左側に、車1台通れる脇道がある。入口には入漁
番の小屋があり、山からの清水を樋に受けている。
 橋を渡らず脇道を100m程入り、入山道を探るがそれらしき所は無く、前方に延びる道を確
かめに会長は一番奥の民家に立ち寄った。この辺り数軒の家があるが過疎らしく人影がない。
全部が一軒の持ち物なのか?広いので犬に番をさせているのか、犬があちこちで煩く吠え立て
るが誰も出て来ない。養魚場らしい池は幾つも空のまま。たった一箇所浅めの池には、大きな
鯉がたくさんいて近づくと人恋しいように動く方へすぐさま寄ってくる。加藤が面白がって池の周り
を動く。「蕗をとるな」と書かれた粗末な看板があって、周囲に今が食べ頃の「蕗のとう」があっ
た。
 「此処でいいそうだ」と会長が戻ってきた。家人は外へ出ているのか、庭木も立派な広い家に
一人居た方は上田さんといい、昔は古城山にもよく登られたようだ。だが、今はあまり踏まれて
いないらしい。ただ、山名が「ふるしろやま」か「こじょうやま」かハッキリしなかった。
 
 上田さんの前を流れる川に沿って細道を進む。しっかりした道があって今日は薮こぎ無しで行
けそうか。いいえ。100m程も行くと対岸が少々高く滑りそうな沢に阻まれてしまった。向こう側
に行かなくてもこちら側は?と見回すと沢に沿って何となく道らしきが、「此処だよ」と教えてくれ
たように思えた。とっつき始めたが直ぐに道でも何でもなかった事に気付く。            
                
 会長が先頭になり、いつものパターンが始まる。軟床の急勾配をトラバース気味に徐所に高度
を稼ぐ。足元は脆く、植林下のブッシュは乏しいので掴まるものに苦労する。私としては多忙で3
週間ぶりの山、思わぬ力は消費量が大きい。早くもフーフー・・・!
 程なく、二万五千図の東尾根に乗り、406mに到着する。おー、矢筈山だ。会長の声がする。
やっとの思いで尾根を踏みひときわ突き出た、まさしくラクダの2こぶを正面に見た。東西に走る
狭い尾根だ。ここからずっと矢筈山を左にお供しての進行となった。はるか、前方に焼却場らし
い煙が立ち上がる。
 頂きに向け延びる急な尾根の緩急を繰り返す。左の一番左奥に大室山、その前に長い裾を引
いて矢筈山、406mピークを越えるともう一つ山塊が加わった。大きな遠笠山だ。此処までの3
0分程が何時間にも感じた。軟らかい肥えた黒土は靴の溝を埋め尽くし、坊主タイヤで尾根の直
登は疲労困憊する。矢筈山のげんこつは、頑張れ!のエールを送ってくれる。


TOPへ戻る  10周年記念山行へ戻る