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    創立10周年記念山行・地域研究                                      婆娑羅山
通算山行
bV
報告者
後藤隆徳
年 月 日
2003年2月15日(土) 天気:曇り
二万五千図
伊豆松崎
山  名
西伊豆山塊・婆娑羅山(ばさらやま、608.4m)
体力度=3  技術度=3  藪漕=少しある  道標=全く無い  頂上の展望=東に少し
奇妙な名前の面白い山
コースとタイム
土狩5:00−西伊豆町・一色8:50発―明伏川・小杉原発10:05
−430mのコル(昔の峠?)11:00−婆娑羅山頂上11:40〜13:10
−婆娑羅トンネル東口14:10
標 高 差
小杉原=約80m〜婆娑羅山608.4m=約528.4m
参 加 者
CL・後藤隆徳(55)、加藤秀子(54)、横山寿孝(63)、森田利一(33)

 地域研究第7回は西伊豆町と下田市境の婆娑羅山。「婆娑羅」とは奇妙な名前だが、サンスクリ
ット語(梵語)で金剛のことをいい、素晴らしいという意味の表現のこと。弘法大師がこの山で婆娑
羅三摩耶経を修し、その名が付いたとも言われている。
 大昌山を終え松崎から那賀川を左折し明伏川に向かう。今回は2万5千図で明伏川の小杉原集
落北からのルートを狙うが地図のその道はハッキリしなかった。しかし、その東の大きな沢沿いに
産業廃棄物の処理場があったので、そちらに行ってみる。産廃の先に道は続いていた。全く道標は
ない。この辺は長年の「勘」のみ。

 山で銃声と犬の吼え声が聞こえる。今日が狩猟の最終日とのこと。沢沿いに銃と無線を持った男
がいた。その男は「猟をしているので気をつけろ」と言う。冗談じゃない、気をつけるのは、そっちの
方だ。話が逆だぜ。じゃ、こちらも防衛だと加藤と私がホイッスルをくわえ、ピーピーと吹きながら歩
いた。イノシシよ早く逃げろと念じながら・・・。

 沢沿いの道はまあまあ良く踏まれていた。途中に放棄された「ワサビ田」があった。
皆でしばしワサビ狩り。小さいのが沢山採れた。これは頂上でサラダに入れたら、美味しかった。 
 と、その時、我々を歓迎するかの如く、突然「ホー、ホー、ホホケキョ」と、ウグイスが初鳴きを披
露する。今年初のウグイスだった、いや〜、いいものです。

 急坂を上ると標高430mの峠状の尾根に出た。向こう側は雑木が繁り、踏跡も認められた。かつ
ては池代との峠道だっただろうか。
 ここから尾根を東に向かう。すぐ先が岩場で松崎方面が良く見えた。誰かが樹木を伐採した跡が
あった。なおも藪っぽい尾根を行き、檜の植林を抜けると婆娑羅山山頂だった。
 三等三角点があり、展望は東に少し。ここで昼食。今日のメニューは「キムチ鍋とうどん」。美味し
くて全て平らげた。大昌山で収穫した「ふきのとう」を茹でて食ったら美味かった。「ふき」は醤油で
味付けしたらサイコーでした。                        

 下山は南の婆娑羅トンネルを目指す。最初は檜林の切り開きが続く。しかし、465mで檜林の道
は終わり、ウバメガシの自然林になる。岩混じりの急斜面で下れず、隣の杉林に逃げる。
 杉林には山仕事の道があった。グングン下るとトンネルの東側にでた。「マンダラ」と言うカフェが
ある。「大師の聖水」と名付けられた湧水があった。


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