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    創立10周年記念山行・地域研究                                      二十六夜山
通算山行
bP7
報告者
長岡浩一
年 月 日
2003年6月28日(土) 天気:霧
二万五千図
石廊崎
山  名
南伊豆山塊・二十六夜山(545.0m)
体力度=2 技術度=2 藪漕=少しある 道標=南伊豆歩道はあるが山はない 
展望=西に少し 三角点=三等
昔の二十六夜の月待ちの風習を想像して歩く
コースとタイム
吉田集落・歩道入り口13:25−峠13:50−ニ十六夜山14:10−道路
14:50
標 高 差
歩道入り口=約30m〜二十六夜山310.7m=約280m
参 加 者
CL:後藤隆徳(56)、長岡浩一(44)

 二十六夜の月は、インターネットで調べると、下弦の細〜い月で、朝の3時頃上って来るらしい。
いにしえからこの月には、人々の願いを叶える力があると信じられていたという。昔は、陰暦の7
月と1月の二十六日に、近くの山に上って、この細い月が上ってくるのを、起きて待つ風習が各地
であったらしい。
 山梨の二つの二十六夜山には、石碑とかあって、ハイキングコースになっているが、南伊豆町
妻良の二十六夜山は、昔の風習の名残が何か残っているだろうか。
そんな想像をしながら山に向かった。

 妻良から国道136号を下田方面に向かって、妻良トンネルを抜けた所で右折。吉田の集落へ
向かう道路に入る。峠を越え、集落に入りかけた標高30m付近の右側に、南伊豆歩道入り口の
標識がある。
 先程登った、妻良の大平山のひどいヤブ漕ぎで疲れた青山と、寝不足の加藤は、吉田で温泉
に入って待っていると言うことで、後藤さんと二人で行く。
 入り口の階段を登っていくと谷間へ入っていく。谷間にはアロエ畑が広がっていた。すぐに道が
二手に分かれるが、右の良い道を行ったら、畑の中で行き止まりとなり、戻って左の道を行く。ま
ったく、遊歩道なら分岐には標識つけろっちゅうの。

 上るにつれ霧が濃くなっていき、見通しはきかない。平になって峠かなと思ったところで右の踏
み跡へ入っていく。山頂から南南西に伸びる尾根沿いにずっと踏み跡は続き、ヤブも無く、地図と
にらめっこすることも無く、頂上着。
 頂上は、三等三角点で、少し刈りはらわれているが、周りは木が茂り、わずかに西方が見通せ
そうだが、深い霧で何も見えない。二十六夜月待ちの風習のなごりは何も無く、ただ、柏の木が一
本あって、こんなとこに生えるのかなという感じはした。
 柏の葉は古くから食器として用いられたらしいので、月待ちの宴にお皿として使う為に植えたの
かな?と想像したが、それほど古い木でもなく、関係なさそうだ。霧と汗で蒸れ蒸れなので、ぬる
い缶ビールでのどを潤す。

 下山は来たルートではなく、蛍光オレンジのテープに従い、東方へ進む。すぐに急降下となり、
木に掴まりながら下る。50m程下って緩く登り返す。なだらかな300mのピーク上には、石を切っ
たような何かのなごりがあった。
 このピークの方が、吉田の集落から近く、また二十六夜山より東方に位置しているので、こちら
で月待ちをしたのかも知れない。色々なことを想像しながら緩く下って行くと、妻良と吉田を結んだ
峠道に出た。
 この道ははっきりしている。しかし、二十六夜山への道は、ちょっとハイキング向きではなかっ
た。吉田方向に少し下ると、売地の立て札があった。別荘地?山林として?車道も無いのに買う
人いるのかな。道路に出て20分ほど下ると、吉田の集落。
 女性2人は、車で休んでいた。聞くと、吉田には温泉は無く、下加茂まで行かないと無いそうだ。
過疎で民宿も無く、廃屋が多いようだ。


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